スタートしてしまえば基本的に後戻りは出来ないという仕事をしている関係で
何かトラブルが発生しても何とか復旧出来るように
何処を壊れるようにするか何時も考えている所為か
模型飛行機を作るときもついそのことを考えてしまいます。
ぷっちんトレーナーも先ずトレーナーなので
丈夫であること メンテナンスがし易いこと 修理が簡単に出来ること
オマケにテストベットとして簡単にEDFが交換出来ることを念頭に計画しました。
そしてクラッシャブルゾーンをストレーキの前に設定していました。
又ジェット飛行艇もストレーキ状の波きりの前の部分にキャノピーを切り込む様な形状にして
万一の場合キャノピーが外れストレーキ前の一番細い所が折れるように計画していました。
ぷっちんトレーナーはEDFを55mmから64mmへ
JET飛行艇はモーターを交換していていたのですが
天気が良かったのでテスト飛行を行ったのです。
結局はクラッシャブルゾーンの機能テストとなってしまいました。
EDF64とVLモーターの相性は非常に良いみたいで
500g近くになった機体でも手投げに特に不安もなく加速していったのですが
かなり暴れてこれまでの様な安定性がなく翼を開こうとした時にこけてしまいました。
モーターをチョッと強化した為 余裕のなかった換装前と比べて発進は楽になったのですが
チョッとバランスを崩してこけてしまいました。
結果として JET飛行艇は予定通り機首先端が曲がり
ぷっちんトレーナーもストレーキ前が曲がりましたが此方はEPPの為伸ばせば元に戻ります。
主翼はサーボモーターのホーンが折れただけです。
確かにクラッシャブルゾーンは機能したのですが チョッと問題ありです。
つまり落ちた時のことを考えるのも大事だとは思うのですが
同じくらいもっと上手く飛ぶようにすることも大切なことです。
スチレンペーパーもEPPもバルサもGRPも空気を掴んで飛ぶことに変りはないのですが
スチレンペーパーやEPPは手軽な為
飛びも製作も管理もつい手軽のものと安易に考えていた部分がありました。
今回のトラブルの原因はその辺みたいです。
発泡素材はバルサと比べればヘロへロで自重でも曲がってしまいますが
バルサと違うのは曲がっても応力は残るみたいで
時間をかけて元に戻ってしまおうとしてしまいます。
その為バルサは多少強引な仕事をしても馴染んでしまいますが
発泡素材は馴染まずに結局捩れてしまいます。
飛行性能が安定しないのは設計による部分が大きいと思われ2機とも翼が捩れていました。
今回の件でまたスチレンペーパーの性質が少し解ったような気がします。
次回作は翼にもう少し気を使ってみます。